UHF帯無線給電システム構成法の研究
~バッテリレス・ドローンへの適用~
理工学部 電子情報工学科
特任教授 道関 隆国
研究内容
モバイル機器やセンサネットワーク端末の普及により、電池交換を必要としないバッテリレスシステムの要求が高まっている。
本研究では、遠く離れた小型モバイル機器に給電する方式として、電力伝送に433.9 MHzの電波を用いたUHF帯無線給電システムを開発した。この給電では、電磁波成分により遠方まで電力を送電でき、近傍においても静電界成分を活用できる。
送電側であるパッチアレイアンテナ(左図)、受電側であるレクテナとモータを一体とした回転ユニット(右図)で構成される。本システムの有効性を示すために、本回転ユニットを4基搭載したバッテリレス・ドローンを試作して浮上実験を行った。
バッテリレス・ドローンの浮上評価
実験の結果により試作したバッテリレス・ドローンが、10 cm程度浮上することを確認した。
今後の展開として、姿勢制御機能を搭載した、自立浮上可能なバッテリレス・ドローンの開発を進める。