叫び声検出による音響防犯支援システム
~音のちからで人々の安全・安心な暮らしを実現するセキュリティシステム~
情報理工学部 メディア情報学科
助教 福森 隆寛
研究内容
マイクロホンに入力された音声から叫び声を検出するシステムを開発した。人間は喉元にある声帯で発生させた音を口の中(声道)を通過させることで様々な言葉を発している。我々は、この声道と声帯の構造をメルケプストラムとRahmonicと呼ばれる音声特徴量で表現できることを明らかにし、更にこれらの特徴量が通常音声と叫び声で大きく異なることを発見した。本システムでは、これらの音声特徴量と深層ニューラルネットワークを用いて叫び声を検出している。
応用例
セールスポイント
・防犯カメラの死角で発生した危機的状況を検知することが可能
・多くの人が集まる騒々しい環境(鉄道・バスの停車駅、繁華街など)でも頑健に動作
・通常音声と叫び声の判別処理をリアルタイムで実現