マイクロ波加熱で実現!金属の超高速製錬・リサイクル装置

理工学部 機械工学科

教授  山末 英嗣

兵庫県立工業技術センター 材料・分析技術部

主任研究員 今井 岳志

理工学部 機械工学科

講師 柏倉 俊介

作業効率を向上させることができると共に、環境に優しいコバルト回収方法

マイクロ波を用いた製錬・リサイクル (画像右上)使用済みリチウムイオン電池から金属コバルト回収、(画像右下)太陽電池級シリコン。

 参考として、リチウムイオン電池正極材からのコバルト、鉛バッテリーからの鉛はいずれも数秒~数十秒で金属コバルト・鉛が得られることを確認しています。市場で流通された使用済みのリチウムイオン電池(廃リチウムイオン電池)や電池製造メーカにおける製造不良品に含まれる正極活物質から、有価金属であるコバルトを回収することは、資源の有効利用の観点から極めて重要です。

 本研究では、作業効率を向上させることができると共に、環境に優しいコバルト回収方法、及び、その装置を提供することを目的としています。

 方法として、マイクロ波加熱を用いることで、従来では想定できないほど高速な製錬・リサイクルを実現しました。

アルカリマンガン電池のリサイクル(15分程度で収率93%) 金属マンガン(画像左)と酸化亜鉛(画像右)を同時に回収。
鉛バッテリーからの金属鉛回収例 硫酸鉛(画像左)と、酸化鉛(画像右)の混合物金属鉛の回収。

新規性・優位性

圧倒的な高速性は従来技術にない有利な点と考えている。また、高速ゆえに雰囲気が空気でも十分に還元できるという利点もある。

応用・活用例

マイクロ波は小型化しても効率が落ちにくいため、分散型のリサイクル拠点構築が可能となる。また、従来よりも高速で還元できるため、処理速度向上、コスト低下が期待される。

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