空間内のレイアウトを自由自在に変える移動モジュール

~再構成可能な空間R+iSpace~

情報理工学部 情報理工学科

教授 李 周浩

研究概要

既存の空間では、壁や天井に照明、TV、絵画など様々なものを取りつけているが、その多くは場所の移動ができない、またはレイアウトの変更が難しいものである。また近年、デバイスのローコスト化及びネットワークの普及に伴い、空間内に様々なセンサを取りつけてデータを集める場面が増えており、適所にセンサを取り付けるという問題に対して万能な解決策はない。本シーズは、壁や天井に小さな穴を一定間隔で空けることでMoMo(Mobile Module)と呼ばれる移動体がその穴を用いて移動し、空間内のレイアウト変更を簡単にできるようにするものである。例えば、照明や小さな絵画などは一台のMoMoに取り付けて、中の状況に合わせて場所を移動させることでレイアウトの変更ができる。

MoMo(Mobile Module)とは?

人のニーズに合わせて場所を移動的に変更することが可能となる移動モジュールである。壁や天井に空いている穴を用いて移動したり、ある場所に留まったりすることができる。ネジやピンロック構造をもっているため留まっている際にはエネルギーを消費しなくなる。

セールスポイント

建築関連の会社との産学官連携を望む。建材のレベルから移動モジュール用の移動平面を制作し、建築時に壁や天井の裏に移動平面を取り付けることで移動モジュールの実用化は簡単になる。移動モジュールは、試作機であるためコンパクト化を行っていないが、実用機はもっとコンパクトに制作できる。また、電源の配線なども移動平面の穴から供給することが可能なため、既存の配線問題が解決可能である。

活用・応用例

上記の写真のように、MoMoにカメラを取り付けることで資格の存在しないモニタリング空間を実現することが可能となる。照明にMoMoを取り付ければ、人がいる場所のみを照らすことが可能になり、最適な位置から必要な場所を照らすことはもちろん必要ではない場所を照らすことがなくなる。絵画、壁時計、飾りなどをMoMoに乗せると、空間の状況や人の気分に合わせて容易にレイアウトを変えることが可能となる。MoMoを用いた小物の運搬も可能であり、病院や老人ホームにおける食事及び薬の運搬に応用も可能である。

特許情報

特開2013-246617

研究キーワード

移動モジュール ・最適再配置 ・知能化空間 

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